• 2021.12.01

屋根瓦の点検工事のご依頼を請け、調査をさせていただきました。

皆様もご存じの大手ハウスメーカーの物件です。築３０年を超え、年々大きくなる台風被害に備え、メンテナンス工事をご希望でした。

 

瓦の割れやズレは無かったのですが、瓦自体の塗装が剥がれ製品自体の耐用年数に問題があるように感じました。

ただ、この物件自体、あと１０年くらいで使用することが無くなるそうで、瓦の葺き替え工事のご提案は控えさせていただきました。

お客様の今後の使用目的やプランによっては、一概に葺き替え工事がベストな選択ではないと思います。【　森亀　】では、お客様に合った最適なプランをご案内させていただくことを信条としております。現場調査に伺わせていただいた際は、瓦だけでなく、今後のご予定など詳しくお聞かせいただきたいと思います。

 

現状このような状態です。

棟瓦を固定してある釘が10ミリ以上浮き上がっています。酷い箇所は２０ミリ以上浮き上がっていました。

指で釘頭を掴み、引っ張ると簡単に抜ける状態です。強風の影響でいつ瓦が飛散してもおかしくは無い状態でした。

 

棟瓦の中の状態です。

棟瓦の台になる部分の合板が腐っていました。合板は所詮、薄い板を張り合わせた商品なので、湿気や熱に弱いのが特徴です。

現在の施工マニュアルに沿っていない、ハウスメーカー独自の工法です。現在はしっかりとした工法で施工されています。

１０ミリ程度の板に釘を打っても、効きが甘くなることは容易に想像できるのですが、不思議でなりません。

 

今回の工事内容は、現在採用されている施工マニュアルに沿った工法でのメンテナンス工事をさせていただきます。

既存の合板やシーラーを撤去しました。そして棟瓦を固定する金具を下地木材に留めつけました。

 

防腐処理済の垂木を金具に留めつけました。金具やビスはすべてステンレス製なので、腐食の心配は無用です。

 

垂木に対し、撥水性のモルタルを塗り上げました。

このモルタルは乾くと水を弾くので、現在は新築工事や修理工事などで欠かせない商材になっております。

 

完成です。

ステンレス製ゴムパッキン付きビスで垂木に留めつけ、工事完成です。通常なら棟瓦１枚に対し、

１本の釘やビスで留めつけるところですが、立地が沿岸沿いの物件の為、倍の２本で留めつけました。

これで安心して暮らしていただけます。ありがとうございました。

 

【　森亀　】では、新築工事から雨漏り修理工事、瓦の葺き替え工事と瓦に関することなら、何でもお任せください。

創業120年の歴史で培われた技術力と誠実な対応で、お客様の家をお守りします。お気軽にお問い合わせください。

今後ともよろしくお願いいたします。