瓦屋根リフォーム工事のご紹介(セメント瓦から平板瓦へ)
- 2023.02.01
瓦屋根リフォーム工事のご紹介をさせて頂きます。
今回は、セメント瓦から平板瓦に葺き替え工事を致しました。
20年以上前に流行った瓦が、このセメント瓦です。モニエル社やクボタ社などが販売をしており、弊社もそれなりの棟数を施工しました。ただその当時からもセメント瓦より焼成した平板瓦の方がトータル的に考えた際、お得で安心して暮らしていただける商材だと弊社は考えておりました。
セメント瓦は、セメントの表面に塗装処理が施されており、経年劣化によりその塗膜が剥がれてしまうと、雨水を吸収し、防水性能を発揮することが出来なくなります。大体30年程度ど塗膜が剥がれるので、塗装工事が必ず必要になります。また、セメント自体の強度も年数が経つと保持することが出来ないために、何らかのメンテナンス工事が必要になります。その点、焼成した瓦は50年以上の耐用年数があり、安心感は比較すると桁違いであると思います。
現在では、モニエル社やクボタ社でのセメント瓦の製造は無くなり、メンテナンス工事自体も困難な状態になっています。森亀では、今後も安心して暮らしていただけるように、平板瓦などにリフォーム工事をされることをお勧めしております。
工事の順を追って、ご紹介します。
まずは、施工前
瓦の表面に苔が生えたり、袖瓦が落下したり、ヒビが入って瓦が有るのが確認できます。雨漏り自体はしていない状態ですが、状態の良い瓦ではないです。
瓦除去工事
現在では、1枚の瓦に対し、1本以上の釘やビスで下地木材に留めつけるのが当たり前ですが、今回は半数近くの瓦が留めつけていない状態でした。
いままで飛散しなかったことが不思議なくらいです。
ゴムアスファルトルーフィング貼り
ルーフィングを貼ります。ゴムが含有しているので、耐用年数も長い商材で、安心です。
桟木・棟金具施工
瓦を引っかけ、釘を留めつける桟木や、棟金具の施工です。桟木は防腐処理が施されており、耐用年数が長い商材です。
谷樋施工
ステンレス製の谷樋です。瓦の色目に合わし、銀黒色で製作しました。雨水が集まり箇所なので、シーラーを貼ったり、接合部分にはコーキングをしっかりと塗布します。
瓦葺き
瓦葺きの様子です。棟部は、撥水性モルタルを使用し、垂木の上に冠瓦を留めつけ、完成です。
雨押え板金・ヌキ施工
壁際にヌキを施工し、雨押え板金を留めつけました。既存の壁はそのままなので、雨漏りがしないように板金の中には変性シリコンや防水テープでしっかりと雨対策を施します。リフォーム工事の際、一番気を遣う工事内容です。
完成です
今回は、鶴弥製のスーパートライ タイプ③ 銀鱗色での施工内容でした。この瓦は緩い屋根勾配にも対応しているので、雨漏りの心配はありません。
また、焼成した瓦なので50年以上の耐用年数もあり、今後も安心して暮らしていただける素晴らしい瓦です。デザインも洗練されており、和風洋風どちらの物件にも似合う意匠性を持っております。
屋根リフォーム工事をお考えの客様がみえましたら、1900年創業の【 森亀 】にお気軽にお問い合わせください。お客様に合ったベストなプランをご提案させていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。