漆喰の剥がれについて(S瓦編)
- 2024.02.01
今回は、よくお問い合わせいただく漆喰について、ご説明いたします。
屋根上に使用する漆喰は、瓦同士にできた隙間を埋める、葺き土の表面に施工することで、雨水の侵入を防ぐといった意味のある工事内容になります。この漆喰は常に雨や風に晒されることから、およそ15年くらいで傷んでくるように思われます。勿論、施工の仕方や使用する材料によって耐用年数に違いは出ますが、施工のまずさが原因で不具合が起こるケースが圧倒的に多いのが特徴です。
屋根上に白い塊が落ちていたら、おそらく漆喰であると思われます。すぐさま雨漏りが発生するかどうかは分かりませんが、放っておけば、雨漏りが発生したり、棟部の中にある葺き土を流してしまう恐れがありますので、早急に工事されることをお勧めいたします。早めに工事することで、工事範囲や工事金額を抑えることにも繋がります。【 森亀 】では、屋根瓦の無料点検を実施しております。お気軽にお問い合わせくださいませ。
例として、S瓦の漆喰について、ご紹介いたします。
施工前です。
棟瓦の下の漆喰が剥がれています。
瓦を除去しました。
薄く漆喰が塗ってあることが確認できます。
棟瓦・赤土・垂木を除去しました。
棟金具と防腐処理済の垂木を下地木材に留めつけました。
撥水性モルタルを塗り上げます。
赤土を使用しないことで、以前のような不具合は起こりません。このモルタルは乾燥すると雨水を弾くので、安心です。
完成です。
ステンレス製ゴムパッキン付ビスで留めつけ、完成です。
今回は、S瓦の工事内容をご紹介いたしましたが、和瓦でも同様の工事が可能です。屋根上に白い塊を見つけられた場合、漆喰工事をご検討ください。ご連絡お待ちしております。ありがとうございました。