和瓦の棟 葺き替え工事(和軽冠仕様)のご紹介
- 2023.07.01
雨漏り修理のご依頼を請け、現場調査をさせて頂きました。
築40年越えの和瓦(陶器瓦 色:ハイシルバー)の物件で、建物の途中から増築工事が行われ、拡張されています。
このような屋根です。
桟瓦も途中から色が変わっています。増築部分の継ぎ手になりますが、瓦の横足が揃っていません。瓦自体のサイズは同じですので、これは職人の技術のまずさが出ています。棟瓦の継ぎ手も上手く接合出来ていないので、真っすぐに仕上がっていないことが分かります。一番問題なのが、棟に施工してある”のし瓦”(板状の瓦)の積み方に勾配が取れていないことが一番の問題です。勾配がうまく取れていないと、雨水が棟の中に侵入し、雨漏りを引き起こすからです。
今回は、棟瓦からの雨漏りが原因なので、棟瓦の葺き替え工事をさせて頂きました。
既存の瓦を再利用し、葺き直し工事をおこなうことも可能でしたが、瓦自体の耐用年数も鑑み、ご予算と合わせて ”和軽冠” という商品での葺き替え工事をご提案しました。
施工の手順からご説明いたします。
解体後、強力棟金具の取り付け
木下地に棟金具を取り付け、防腐処理済みの垂木をビス留めしました。
撥水性のモルタル施工
垂木の対して、撥水性モルタルを塗り上げます。乾けば、雨水を弾きます。
取付
和軽冠を垂木に留めつけます。
のし瓦と丸瓦が一体になっているので、隙間が無く、雨水の侵入が皆無です。
完成です
桟瓦の横足も揃えて、工事完了です。従来の工法に比べ、一度に棟瓦が完成するので、安価に工事を完成することが出来ました。
特に、雨漏りの修理工事やリフォーム工事では、よく使用する商品です。今回の瓦は、陶器瓦でしたが、燻し瓦で同じ商品もございます。
【 森亀 】では、お客様の物件やご予算に合った商材をご提案させていただきます。物件ごとに屋根の形状や、傷み具合など千差万別なので、お気軽にお問い合わせくださいませ。現場調査費やお見積り書作成費は勿論無料で対応しております。
ありがとうございました。