入母屋 降り棟積み直し工事のご紹介
- 2024.10.01
和風建築に多い、入母屋屋根の降り棟修理工事のご紹介をさせて頂きます。
入母屋屋根に施工される降り棟、この部分はしっかりとした技量が無い職人が施工すると、よくトラブルがある箇所になります。
まずは、現状を見ていただきたいと思います。
写真で確認できますが、降り棟が今にも崩れ落ちそうになっています。
降り棟とは、屋根の一番上(真棟)から、真っすぐに降ってきている棟を指します。この棟は、重力により一番下に付いている鬼瓦に荷重が掛かります。
一番多いトラブルは、鬼瓦を緊結している銅線が切断され、鬼瓦が地上に落下することです。写真のような鬼瓦は20kg以上あり、人にでも当たれば無事では済まされません。
では、どの様に施工すれば、トラブルを防げるか?
答えは、鬼瓦への荷重は最小限に抑える工法で施工する事、つまりは、葺きあげてある棟瓦が新築時と変わらずズレないことです。
【 森亀 】では、創業120年越えの経験と知識をもって、工事を進めます。
降り棟を施工する際、棟を葺きあげる列に、雪止め瓦を仕込みます。(写真参照)
このように、雪止め瓦を仕込むことによって、葺き土が引っ掛かり、棟瓦の下がりを防ぐことが出来ます。また、雪止め瓦の輪の部分からも銅線を緊結し、棟瓦へも緊結することによって、万全を期します。更に、葺き土(赤土)を使用せずに、撥水性モルタルを使用することで、のし瓦のズレ対策も施します。
葺き直して、完成です。
今回の物件は、お寺の本堂なので、一般的な棟高さと異なり、棟の納め方も特殊ではありますが、意匠性と耐久性をしっかりと考え、工事を進めました。
【 森亀 】は、創業120年越えの経験と知識をもって、全ての工事を施工致します。意匠性は大切ですが、一番大切なことは耐久性です。建てて何十年と暮らしていただく家だから、安心できる工事内容が一番良いと考えます。
和風建築の瓦工事は、創業120年越え、株式会社 森亀 にお任せいただきたいと思います。お気軽にご連絡ください。
これからもよろしくお願いします。ありがとうございました。