セメント瓦(モニエル瓦) 棟部修理工事
- 2024.12.01
セメント瓦棟部の修理工事をご紹介いたします。
まずは、セメント瓦の説明ですが、一般的にモニエル社、クボタ社の製品が30年位前まで生産されていました。現在もセメント瓦を製造しているメーカーはありますが、先ほどの2社は、生産を中止・廃業しています。ですので、瓦の差し替え工事などは、製品自体を入手する術が無いので、大変困る商品です。
今回は、そんなセメント瓦棟部の修理についての説明です。
まずは、現状です。
棟瓦を固定する釘が酷いところで、20ミリ程度浮いています。
これでは、強風が吹いた際、棟瓦が飛散する可能性が大です。今まで飛散しなかったことが不思議なくらいです。
棟瓦をめくってみました。
棟瓦を固定する垂木が見えます。ただ、釘穴から、長年雨水の侵入があり、垂木が腐っています。また、雨水の侵入を防ぐモルタルの量が大変少なく、台風など強風を伴う降雨の際には、釘穴からだけでなく、丸瓦の下からも雨水が侵入しています。何故かはわかりませんが、セメント瓦の修理工事では、このような手抜き工事ともいえる内容が、多く見受けられます。手間で受ける工事単価が安かったのが、大きい原因と思います。
今回は、新しい垂木に交換し、葺き直し工事をおこないます。
垂木を交換し、撥水性モルタルを厚めに塗り上げました。
あとは、棟瓦を葺き直して完成です。
ステンレス製ゴムパッキン付きビスで垂木に留めつけ、変性シリコンを使用し、2重の止水処理をおこない、完成です。
棟瓦が飛散すると、廻りの瓦や、雨樋・壁などを損傷することがあるので、大きな台風被害が起こる前に備えていただきたいと思います。
ただ、釘の浮きや垂木の状態は、お客様自身で判断することが困難ですし、高所作業なので大変危険です。【 森亀 】では、屋根瓦の無料点検を実施しております。
【 瓦屋根診断士 】の資格を持つスタッフが、事細かく屋根の状態をチェックし、分かりやすくご説明いたします。
現場調査費やお見積作成費は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
ありがとうございました。