瓦屋根の特徴とは?瓦屋根材自体は丈夫でも修繕が必要?
- 2023.04.20
瓦屋根を中心に修繕依頼を行っている森亀です。
最近はやや減りつつあるものの、日本の伝統的な瓦屋根は今でも多くの家屋で使用されています。
旅館や老舗店など、お店の佇まいを重視する建物ほど瓦屋根を継承する傾向にあります。
いわゆる昔ながらの瓦屋根として使用されているのが、陶器瓦や無ゆう瓦と呼ばれるものです。
波を打った曲線の形をしている伝統的な瓦です。
そして平坦な形をしている洋瓦もあります。
厚みも薄く、施工費を安くできるメリットがあります。
昔ながらの伝統的な瓦は非常に重厚感があって、格式ある雰囲気を漂わせてくれます。
ただ一方で瓦1枚1枚が重いため、地震などの影響で下に落下してしまうこともあります。
瓦1枚1枚は下地部分にしっかりと固定されていますが長い年月を経て、そういった密着性が落ち、何か衝撃を受けた時に落下してしまうこともあります。
瓦自体の耐久性は高く、それこそ40年、50年経ってもひび割れが起きないほどの強度を誇ります。
ただ、長い年月を経て、棟板金と呼ばれる部分が錆びてくると屋根材を固定している箇所のほころびが出て、それがきっかけで屋根材がずれてしまうこともあります。
その場合は棟板金の交換や屋根材を固定している下地材の補修などが必要です。